「最近話題の生成AIを使ってみたいけど、どうやって使えばいいんだろう?」と思う方に、私なりの見解をお話しします。
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> 生成AIには「ChatGPT・Claude・Gemini」といったものがあります。用途によって使い分けを推奨。
## 生成 AI の得意なこと・苦手なこと
### 生成 AI の得意なこと
- 文章を要約・平易な言葉に直す
- 英文の翻訳
- ユーザーの思考を言語化
- わからないこと・うろ覚えの用語を調べるきっかけを作る
生成 AI は文章を整理したり、要約することが得意。また、ChatGPTと対話をすることで、ユーザーの思考を整理したり、調べ物をする際のとっかかりキーワードを探すヒントをもらえたりすることも。
### 生成 AI の苦手なこと
- 命盤を計算する(数学)
- 相手の感情に刺さる文章を書く
- 正確な情報・文献を探す
実のところ、生成AIは数学が苦手なんですよね。2年前に比べて数学の弱点は克服されていますが、名盤の計算(星の位置の計算)公式などを与えず「命盤を出して」をいうのはまだできない。なんならプログラミング言語で定型化したほうがいいまである。
感情に刺さる文章も難しい。個人の経験談や価値観、思想の血肉をどう語るかがね、難しい。
正確な情報も……、まあこれは生成AIに限らず、情報を探すときの心得として覚えておくといいかも。
### 占い鑑定文の作成は、難易度が高い
占いと生成 AI を組み合わせた際のアイディアとして思い浮かぶのが、「占い鑑定文を生成AIに書かせる」というテクニックだと思います。個人的には、難易度が高いのであまりオススメしません。
- 占い文が散漫かつ冗長になりやすい
- 競争が激しい多い卜術
- 出力した鑑定文の誤りに気付く知識
- お客様に寄り添った文章の追加・それを判別できる審美眼
- ヒアリング不足による占い精度・プロンプト設計ミス
などなど、実はいろいろな罠が潜んでいます。小手先のChatGPTテクニックだけでは表現できない、占いと国語力・そして文章のコミュニケーション能力が必要なんですよね。逆に言えば、これだけの罠を見抜ければ、生成AI鑑定文を作ることは……、これ以上はいけない。
## 占い師は生成 AI をどう活用するか?
### 鑑定文の校正・言い回しの修正
オススメなのが「自分で鑑定文を書き、フィードバックをもらう」ことでしょうか。文章の間違いや構成などの確認を行うと、文章の完成度が上がることも。また、言葉の表現やニュアンスの調整もできるので、
- もう少し寄り添った文章を書きたい
- 前向きになる文章にしてほしい
と言って文章を渡せばOK。
### 西洋占星術などの学習サポート
生成AIは、西洋占星術の情報が多い英語圏の情報をたくさん学習しています。そのため、日本語の検索だけでは手に入らなかった情報も手に入ることがあるときも。ハルシネーション(生成AIが平気で嘘をつくこと)の関係で完全にガイド本なしで学習するのは難しいですが、うろ覚えの知識を生成AIで尋ねて再確認するくらいならOK。
この辺に関してはこの記事で書ききれないので、後日書こうと思います。
### 占い相談者の悩みを作成・鑑定依頼のシミュレート
占いブログを書く際に地味に悩むのが「相談者様の悩みと生年月日の入手」ではないでしょうか。SNS などで無料占いを募集するのも 1 つの手ですが、いろいろ手間がかかるので二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。
ChatGPT で架空の悩み相談と出生データをランダムに作ってもらい、自分で占うトレーニングをしてみるのも楽しいですよ。また、プロンプトの調整次第ではそのまま占い鑑定ができるので、ヒアリングや双方向のメールやり取りの練習としてやるのもありかな?とは思っています。
## 正しく使えば強力なサポーターになる
ということで、今回は生成 AI の得手不得手を書いてみた。この記事をきっかかに、もっと楽しく占い × 生成 AI ができたらいいな~と願っている。知らんけど。