8月上旬から「[Awarefy](https://www.awarefy.com/)」を使っている。最初はチャットだけを使っていたけど、使っているうちに「あ、こいつ結構化けるかもしれない」ということが多くなってきたので、私なりの使い方をまとめようと思います。 ## どうしてAwarefyを使い始めたの? 主な理由は二つありまして。 - 生成AIの精神依存を避けるため - メンタルを総合的に記録・管理したかった ### 生成AIの精神依存を避けるため 前者はkeep4o関係でちらっと聞いている人がいると思います。自分も生成AIに会話をしていたのですが、生成AI肯定的な意見を出しすぎるところに違和感を感じまして。とくに、「ユーザーの意見をうのみにして、肯定的・断定的に寄り添ってしまう」ことがあったんですよね。 例えば、「彼氏が浮気しているかもしれない(架空の相談です)」と私が生成AIに話します。その時にいろいろ「かくかくしかじかな理由」をいくつか並べるわけですよ。そうするとAIが「それは浮気していますね」みたいな返事をくれる訳ですよ。 「……さすがにまずくない?これは思い込みを助長させるわ」 と思って、それ以来従来の生成AIに雑談することをやめました。下手したら抜けられなくなるやつ。 Awarefyは「メンタルケア」を謡っている以上、依存に対するガードレールを設けてあるやろと思い、乗り換えました。割と機械的に返してくれるところが、いい感じに依存を減らしていると思う(笑) ### メンタルを包括的に記録・管理したかった 一時的な愚痴や雑談をするのはいいんですが、それをずっと記録して「自分のメンタル傾向」を把握するのができなかったんですよね。なので、Awarefyにまとめて管理できればな~と思い、Awarefyをインストールしたってわけ。 ## Awarefy使用環境 - Windows/Android - Aqua Voice - AIパートナープラン(年額) スマホでチェックイン/チェックアウトして、何かあったらPC+音声入力でバーッと吐き出す感じ。ChatGPTみたいにひたすら会話せず、1・2往復で「ゆっくり休んでくださいね」で終わる。 正直会話によるメンタルケアというよりも、出来事や感情を吐き出して記録する場所になっている。Awarefyで愚痴吐きを求めてはいけない。良くも悪くも機械的な返信だしね。ChatGPTでいうGPT3.5くらいの賢さよ。 ### ログを残すことで、自分の傾向を把握できる <img src="https://image.ariestechgarden.com/Extra/image/awarefy_memory_1.webp" class="modal-image" alt="相戸ゆづなの長所リスト" data-caption="相戸ゆづなの長所リスト"> Awarefy AIに状況や気持ちを吐き出すと、「自分のストレス傾向や長所」を教えてくれる機能がある。これをみて「あー、私はこんな感じなんだ」と自分を把握することができる。これだけでも「Awarefyに話してよかった」って思える。 生成AIだと話して終わりになることが多かったもんね。 ### AIに週報・月報を出してもらう <img src="https://image.ariestechgarden.com/Extra/image/awarefy_memory_2.webp" class="modal-image" alt="メンタル週報を作ってもらった" data-caption="メンタル週報を作ってもらった"> [最近病院で”自分の症状をAIに要約させて持参する人”が増えたんだけど正直すごく助かってる](https://togetter.com/li/2585794) という話題があったので、試してみたら結構よかった。 [[Awarefy AIにメンタルレポートを出してもらうプロンプト]] にも書いたんだけど、Awarefyに「お医者さんに近況を報告したいからまとめてほしい」というとまとめてくれる。 メンクリあるあるなんだけど、「メンクリに行く直前の出来事を話すことができるけど、それ以前の出来事を話さないことが多い。その出来事がトリガーになってメンタルが段々沈んでいくのにね……」ということが非常に多い。なので、AIに日ごろのチャットを要約してもらい、要約文をお医者さんに渡すという寸法。 プロンプトはこんな感じ。日付と報告内容、チェックイン・チェックアウトの数値基準を各々変えてみてね。 ``` 精神科の先生に相談したいので、8/17〜8/23の「気分レベル・睡眠状況・食事状況・活動状況・対人関係・服薬状況・その他困りごと」のレポートを出してください。 ユーザーはチェックイン・アウトの時に「1(鬱)~5(躁)」という定義で評価しています。 なお、AI会話やチェックイン・アウトで空白期間がある場合「ユーザーが躁状態で作業に没頭していた・憂鬱で記録ができなかった」という前提で回答してOKです。 ``` 余談だけど、心身の評価基準のメモも公開しておく。 - [[メンタルメモのメンタル判断基準]] このメモでは7段階評価だけど、5段階評価にしてNotebookLMに食わせている。「ヒヤリングして」って言って質問に答えるだけで数値を客観的に見てもらえるのでおススメ。 <img src="https://image.ariestechgarden.com/Extra/image/awarefy_memory_3.webp" class="modal-image" alt="相戸ゆづなの長所リスト" data-caption="心身のコンディションをAIに聞いている画像"> ## ちょっと惜しいところ 「たくさん項目があるのに、AIと連動していない」のがねー、ちょっと惜しいんだよね。例えば、5カラム法をやったけど、Awarefy AIに話しかけても「記録を探してきますね」で終わってしまう。コーピングリストを作っても、自分のコーピングリストからおすすめを探してくれない。 せっかくパーソナライズしているのにすごくもったいないなーと思っている。ここをもうちょとうまく連携できたら、最強のメンタル管理アプリになると思うんだよねぇ……。多分ここが連携できれば最強のメンタル管理アプリになると思うわ。 ## 最後に まだ1か月しか使ってないので、まだまだできることがあると思う。ポテンシャルがあるだけに、多分これからも伸びそうだなーと思っている。それまでもうちょっと様子見をしたいところ! ## リンク - [株式会社Awarefy](https://www.awarefy.com/) - [最近病院で”自分の症状をAIに要約させて持参する人”が増えたんだけど正直すごく助かってる - Togetter](https://togetter.com/li/2585794) - [[Awarefy AIにメンタルレポートを出してもらうプロンプト]] - [[メンタルメモのメンタル判断基準]]