Q.Obsidianにメモを書き留めているんだけど、管理がしんどくなってきた
A.あるある。私も何度思ったことか。ということでブログを書いた
ちなみに今回の記事は「メモが書けない・メモを取るのがめんどくさい」人ではなく、「メモを取ったはいいけど、管理がしんどい」という人向けに書いています。
## なんで管理がしんどくなってくるのか
初心者向けのObsidian記事を見ていると、必ずと言っていいほど「メモを探しやすくするために〇〇しよう!」 と言った話を見かけます。内容としては「リンク・カテゴリー(フォルダー)・タグ・MOC(目次)」などなど……。
ただ、上記の話も根本的な解決・銀の弾丸になってないんですよね。いわゆる「探すための選択肢が増えただけで、メモが増えた時のノイズ対策になってない」といえばいいのでしょうか。「知りたい単語を検索した結果、100のメモが候補に出てきた」とかよくある話です。いかに手法を増やそうが、探した時の検索候補が多かったらしんどくなるわけで。
あと、管理の手間が増えるのもネックです。リンクを貼るのがめんどくさい。過去のMOCと最新のメモの記載もれを探す必要がある。これがめちゃくちゃしんどいんですよね。どれくらいしんどいかは下記のページとリンク先のMOCを見れば察しがつくはず。
- [[西洋占星術]]
もうね、管理しきれないのよ。助けてパパン……。
## じゃあどうすればいいんだよ
これに関しては選択肢がいくつかありまして。パッと思いついたのがこんな感じ。
1. いらなくなったメモを捨てる
2. 検索テクニックを磨く
3. 諦めて現状のまま活動する
4. すべてを葬り去る
今回はタイトルの通り1について話したい。いいかな?
### 余談:検索テクニックを磨く
この辺はScrapboxがうまい。「まずファイル名検索を行い、見つからなかったらリンクもしくは2Hop Link検索。それでも見つからなかったら全文検索」をしています。逆にObsidianは「最初から全文検索をしている=ノイズが多い検索から探そうとする」から大変になるわけで……。一応ファイル名検索もありますが、Scrapboxほどスマートじゃない。
Obsidianだったら「クイックスイッチャー」とか「Another Quick Switcher」を使ってファイル名検索。そのあとに検索パネルでタグや全文検索するくらいがちょうどいいかもしれません。
## 「メモは多ければ多いほど良い」という幻想
「たくさんメモを取っておけばいつか使える」って言うけれども、そのたくさんのメモを溜めておく・管理する手間考えたことある??メモを積み上げてけばいいってもんじゃねーぞ!!!(暴言)
まあ、溜めたい人は溜めていいんですよ。ただ、それが「すごい!私もやらなければ!」みたいな流れになるのが気に入らないというか。ひたすら溜めるのがストレスになる人だっているし、溜めたときに出るノイズの寛容度が低い人だっている!!!私とか!!!
なんていえばいいんでしょう。メモオタク・コレクターが正義(言い過ぎ)じゃないと思うんですよね。コンパクトに大事なメモを残す人・ミニマムにメモを残す人。そういうのもありだと私は感じていて。
メモオタク・コレクターを目指すあまり、メモを探す・管理が大変になったら意味ないと思いませんか?自分の適性メモ量を把握して、少しずつ減らすのも一つの手じゃないですかねぇ……。
## どのメモを捨てればいいのか
私が提案できるのはこんな感じ。
- 情報の鮮度が落ちたもの
- 自分の興味が離れたもの
- 見返すのが精神的に辛い
- 見返さないもの
この中から1・2個選べばいいんじゃないでしょうか。ここで断言しないのは「人やメモの種類によって必要と思う基準が違う」からです。技術メモとアイディアメモだと捨てる傾向が変わりますし。あと、「もう使わなくなった情報・技術メモを残しておくのはもったいない」と思う人もいれば、「知識・技術の歴史を残しておきたい」と思う人もいるわけで。この辺はもう人やメモの種類によります。
- 期間を決めて捨てる(デイリー・トレンドが変わりやすい技術メモ)
- 興味をなくしたジャンルメモを数か月~数年したら捨てる
- メモを取ったはいいが、過去のメモを見返さない。見返すきっかけがない
- 比較的ネットに情報が転がっているものだから、捨てても大丈夫そう
こんな感じのメモがあったら一旦捨ててもいいんじゃないでしょうか。
### 捨てることに抵抗がある人へ
「せっかくメモを取ったのに、捨てるのはもったいない!」って思う人もいると思います。その気持ちはとってもわかります。「いつか使うかも」って思うと捨てきれないですよね……。
この辺に関しては私の中で意見がありまして。
1. メモを捨てても8~9割は後悔しない
2. 「今の使用環境をとる」か「未来の使うかもに備えたい」か
1に関しては、「8~9割なら捨てても大丈夫」と思える人なら捨てちゃっても大丈夫だと思います。逆に「1~2割のメモを捨てたことで後悔するのもなあ」と思ったら、捨てなくてもいいのではないでしょうか。
2も同じで、「未来の使うかも」に対して「今の不快感」を我慢できるかで考えればいいと思います。この辺も人によるので、私が「いいから捨てなよ!!!」っていうのもなんか違うんじゃないかと……。
まあ、一時的に別のフォルダーに退避させたり、アーカイブとして保管するって選択肢もあります。要は検索ノイズが減ればいいのですからね。
## 自分だけの心地よい「メモの世界」を作る
まあいろいろ御託を書きましたが、何が言いたいかというと「だれそれが決めた理想のメモ術」にこだわるのではなく、「自分なりの基準や価値観・キャパシティーでメモと向き合ってほしい」ってことなんですよ。極論を言えばこの「メモ捨てろ」って話も「だれそれが決めた理想のメモ術」に入りますからね。
「メモを溜めることだけがメモ術じゃない。捨てるという選択肢もあるんだよ」という価値観に触れていただけるだけで十分です。その価値観に触れてどう思ったか。そしてメモを捨てることを実行するかしないか。そこはあなたの判断に委ねます。
あんまり価値観を押し付けたくないし、なんなら責任取れないしさ(本音)
とまあ、締まりが悪い最後になってしまいましたが、今日はこの辺で失礼します。
## リンク