Q. Remotely SavaはS3とその互換に対応している。それならR2もいけるのでは? A. いけました ## R2のおさらい Cloudflare社が運営しているS3互換のオブジェクトストレージです。10GB/月まで無料で、Markdownファイルならほぼ無料の範囲内で利用できます。 ## 設定方法 ### 1.Cloudflareアカウントの作成 - [ウェブサイトのセキュリティとパフォーマンス改善 | Cloudflare](https://www.cloudflare.com/ja-jp/) 「TOPページ>サインアップ」に移動してアカウントを作成します。 ### 2.R2バケットの作成~設定 Cloudflareにログイン後、左側のメニューから「R2>概要」に移動。画面中央にある「バケットを作成する」ボタンを押し、バケット名(名前)を入力します。他の設定項目は変更しなくて大丈夫です。 ### 3.APIの取得 バケットを作成したら、概要のページに戻ります。右側のメニューから「R2 APIトークンの管理」をクリックし、右上の「APIトークンを作成する」を選択し、以下のように設定を行います。 #### 設定項目 - トークン名:APIの名前。自分が識別できる名前を入力 - 権限:オブジェクトの読み取りと書き込み - バケットの指定:特定のバケットのみに適用>2で作ったバケット名を選択 設定が終わったら右下の「APIトークンを作成する」をクリックし、次のページで表示されるAPIをメモしておきます。 <注意> 初回しか表示されないので、必ずコピーしてメモ帳などに保存しておきましょう! ### 4.Obsidianの設定と同期 Obsidianで同期したい保管庫を開き、Remotely Saveプラグインをインストールし、以下のように設定します。 - Choose Remote Service:「S3 or compatible」を選択 - Endpoint:R2>概要>バケット名>設定>S3 APIのURLをコピー、「https://」と「/バケット名」を削除 - Region:auto - Access Key ID・Secret Access Key:3で取得したキー - Bucket Name:2で設定したバケット名を入力 設定ができたら、コマンドパレットで「Remotely Save: start sync」と入力・実行。エラーがなければ同期完了です。お疲れさまでした。 ## 注意点 ### 設定ファイルの扱い 初期設定では設定ファイルが同期されず、テーマやプラグインの設定を他端末から引き継ぐことができません。 ## 関連リンク - [[Obsidian Publishの画像をCloudflare R2で管理する]] ## 参考サイト - [Obsidianの同期プラグインRemotely Saveの設定ポイント|penchi](https://note.com/penchi/n/nc1b42ccdf368) - [【Obsidian】Remotely Save を使って、PC とスマホで同期できるようにする(同期用サーバーは Cloudflare R2) | 高木のブログ](https://takagi.blog/obsidian-remotely-save-cloudflare-r2/) - [misskeyのオブジェクトストレージにcloudflare r2を利用する Qiita](https://qiita.com/hihumikan/items/1f692f3bd5516820e0ec) 最後のページはObsidianとは関係ありませんが、設定する際に役に立ったので掲載しておきます。(鯖缶思想)