結論:出せるけど、若干不安要素が残る
## 今まで使っていた環境
- Photoshop:画像加工
- Illustrator:表紙・背表紙作成
- Acrobat Pro:CMYK・グレースケールチェック
## 今回使う環境
- Vivliostyle(Docker版)
- Affinity Photo / Design
## 本文執筆面
本文作成自体は「Vivliostyle」でやっていたため、ほぼ問題はない。強いて言うなら、色指定がカラーコード・RGBなので若干不安が残るところくらい。しかし、Vivliostyle(Docker版)に`--press-ready`オプションがあるので、それを利用すれば上手く変換できます。
Docker版Vivliostyleの話は詳しくは下記リンクたちを見てください。
- [Vivliostyle CLI | docs.vivliostyle.org](https://docs.vivliostyle.org/ja/vivliostyle-cli.html#docker-%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E7%94%9F%E6%88%90)
- [[WSL2+DockerでVivliostyleの環境を構築する]]
### 画像編集
地味に困ったところ。最初、PhotoでCMYK・グレースケールの変換方法がわからなかった。「ドキュメント→フォーマット/ICCプロファイルを変換」で変換できました。CMYKとグレースケールの詳細規格を求められますが、これの正解は何なんですかね、謎。
## 表紙・背表紙
日光企画さんの表紙PSDをAffinity Designで編集しました。スウォッチが5刻みじゃないのが地味に気になる。一応pdfにエクスポートができるので、pdfに変換して入稿しました。
## 色チェック
何気に一番の難関。作成はできてもチェックができないんですよ……。
今回困ったのが「Vivliostyleで出力したPDFがKオンリーになっているか」の確認でした。前回は下記リンクの方法でやったのですが、このやり方はAdobe Acrobat Proじゃないと駄目なやつでした。
- [PDFを白黒(モノクロ)に変換する方法【Acrobat DC】 │ 広瀬印刷・テクニックのひろば](https://www.hrs-career.com/convert-pdf-to-grayscale/)
ということで、Adobe CCを持っている知り合いにチェックをやってもらいました。「本文は」何とか大丈夫でした。つまり表紙・背表紙はチェックできていない。事故が怖い。
### 2024/10/10追記
無事に納品されました。事故がなくて安心しました。
## 総評
作成「自体」はできますが、入稿前のチェックなどがしにくい・ツールが普及していないのがしんどい。最低でもAcrobat Proは欲しいなと思いました。単品・月額払いだと3,300円近いけれども……。DTP界隈、もうちょっと脱Adobe化をしてほしいなぁ……。
## 関連リンク
- [[WSL2+DockerでVivliostyleの環境を構築する]]
## 参考リンク
- [Vivliostyle CLI | docs.vivliostyle.org](https://docs.vivliostyle.org/ja/vivliostyle-cli.html#docker-%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E7%94%9F%E6%88%90)
- [PDFを白黒(モノクロ)に変換する方法【Acrobat DC】 │ 広瀬印刷・テクニックのひろば](https://www.hrs-career.com/convert-pdf-to-grayscale/)