WordPressとObsidian PublishとObsidian Quartzをブロガー・PKM視点で比べてみました。余談ですが、基本方針は下記記事の通りにやっています。暇なときに読んでいただければ。
- [[EvergreenNoteから読み解くブログ論]]
## WordPress
### メリット
- SEO関連ツールとの柔軟さ
- メディアファイルの管理が楽
- 情報が多い
一番普及しているCMSとあって、他2つに比べると情報や選択肢が多いイメージ。また、画像の取り扱いもWordPressが一番楽。メディア一覧から選べる快適さよ。
### デメリット
- メンテナンスが面倒
- リライトまでの手間がめちゃくちゃ多い
- 記事管理が二度手間になりやすい
- デザインが意外と充実してない
とにかく面倒。超面倒。
まずメンテナンスのためだけに週1~隔週に1回はログインしたい。そしてログインした後に記事のメンテナンスを行います。リッチなエディターのため、リライトが面倒。なんでいちいち装飾せなあかんの??状態になりやすいです。
また、記事を直したところでローカルにファイルがあるわけではない。WordPressとローカルファイルで記事の内容が違っているということもしばしば。「ローカル(Markdown)で記事を書く→WordPressにペースト→WordPressで微修正」を行っているせいで、バージョンが違うことが結構ある……。面倒……。
デザインも、SEOや無料を考慮すると意外とデザインが限られてくるっていう……。悲しいね。
## Obsidian Publish
詳しい話は下記にも書いてあります。併せて読んでいただけると助かります。
- [[Obsidian Publishと他人に見せる記事について語る]]
### メリット
- 公式の提供
- アップロードの容易さ(Obsidian内で完結する)
- メンテナンスフリー
- ディレクトリー変更しても支障が出ない
Obsidian公式が出しているため、とにかく手軽。Obsidian内で記事を書いたら送信する流れに慣れてしまうと、もうWordPressに戻れません。10ドルを払って管理を丸投げしていると考えていただければ。
また、URLが「https://ドメイン名/記事名」となっているため、ディレクトリーを変更してもURLが変わりにくいのが地味に嬉しい。
### デメリット
- 月額10ドル
- (Quartzに比べて)カスタマイズ性があまりない
- UID形式と相性が悪い
- タイムスタンププラグインと相性が悪い
- OGP画像生成が遅い
10ドル……、微妙に高い……。(一応年払いにしたり、Early契約してたら値段は下がる)
カスタマイズ性はあまりないです。独自JSとCSSファイルを1つ追加できる程度。まぁ、CSS面ではSEO重視or無料のWordPress縛りよりかは選択肢はあると思う……。
このサイトも[📗Obsidian Publishのサイトにプロパティ(メタデータ)を表示したい – Minerva](https://minerva.mamansoft.net/%F0%9F%93%97Obsidian%E9%80%86%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94/%F0%9F%93%97Obsidian+Publish%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%28%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%29%E3%82%92%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84)を参考に改造しましたが、これ以上の改造は難しそうだなと判断。更新履歴などの表示は難しそう。
Obsidian Publishはファイル形式で運用が前提となっています。タイトル名がファイル名となっているのとエイリアス表示などがないせいで、UID形式にするとタイトルが訳がわからないことになります。`permalink`プロパティを設定しないと謎の文字列URLになるのもしんどい。
また、タイムスタンププラグイン(Linterなど)で更新日を自動挿入するとエラーになりやすいです。多分Obsidian側で保存したと思ったタイミングと、タイムスタンプ側で保存したタイミングが違うっぽくて、「データがおかしいよ」となってしまうようで……。
対処法は「タイムスタンプをつかわないもしくは更新日までに留めること(時刻を入れない)」くらいでしょうか。更新日だけならその日限りずっと更新しないのでエラーを吐くタイミングが1回目の保存だけで済みます。時刻も入れると、延々とエラーを吐き続けるはめに……。
あと、OGP画像の生成が5時間ほどラグがあるのが辛いところ。まあ5時間と分かっただけありがたいけれども。詳しくは下記リンクにて。
- [[Obsidian PublishでSNS共有してもOGPが出ない問題]]
## Quartz
### メリット
- (Obsidian Pubilishに比べて)カスタマイズ性がある
- 無料で使える
- UIDで運用しやすい
この機能を無料で!?おかしくない??
Obsidian Publishに比べるとカスタマイズ性が高い。Typescriptファイルを適当にイジイジすれば改造できます。改造のメモはここに残ってます。
- [[Obsidian Quartz]]
また、Obsidian Publishと違いエイリアスが機能するため、UIDにしやすいのがメリット。実際ゆづなメモもUID形式で運用しています。(URLを見るとわかる)これのおかげでGitと相性がよくなり、ファイルの履歴を追いやすくなりました。
### デメリット
- Gitの知識が必須
- 依存関係のメンテナンスが多少必要
- 更新→デプロイまで時間がかかる
- フォルダ名・ディレクトリー変更がダイレクトに影響する
- デプロイの多さによっては爆破しづらい
まずGitの知識が必須かつ運用が必須です。リモートリポジトリの作成・クローン・同期・デプロイ・プルリク消化(依存関係のメンテナンスで必要)までの初期設定くらいの知識は必要です。無知の人がやるにはちょっと厳しいし、ヒツジも定期的にトラブル起こしてました。
- [[Quartzで同期失敗したときの対処法]]
- [[Obsidian Quartzの依存関係のバージョンを下げる]]
2・3か月に1回くらいやらかしたので、諦めました(白目)
また、URLが「https://ドメイン名/フォルダ名/ファイル名」となっているため、フォルダー名を変更したりディレクトリーを移動するとリンク切れを起こしてしまいます。(私はUIDを採用しているので起こりませんが)ファイル名も変更すると同様にリンク切れになります。
そのため、Obsidian Publishに比べるとファイル・フォルダー名に神経を使うところです。
#### 余談:デプロイが多いと爆破が面倒?
Cloudflare Pages特有の症状かもしれませんが、デプロイ数が100件超えると、「デプロイを100以下にしてから削除ボタン押して」と出てきました。当時450くらいあったかな?それをひたすらクリックして削除するお仕事……。
あまりにもPushする量が多かったら、Obsidian Publishにすることを考えたほうがいいかもしれません。1日1回もしくは1か月に30回以上する人。逆に月数回のPushdで済む人はQuartzでいいかも。
ヒツジ?1週間に5~10回Pushしてたよ!(白目)
## どれがおすすめ?
初心者はObsidian Publish、GitやTypescriptに慣れている人はQuartzでしょうか。ファイル名の命名規則で選んでもいいかもしれません。WordPressは……、メンテナンスの手間が多すぎておススメはできない。
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- [[Obsidian Quartz]]
- [[Quartzで同期失敗したときの対処法]]
- [[Obsidian Quartzの依存関係のバージョンを下げる]]
## 外部リンク
- [📗Obsidian Publishのサイトにプロパティ(メタデータ)を表示したい – Minerva](https://minerva.mamansoft.net/%F0%9F%93%97Obsidian%E9%80%86%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94/%F0%9F%93%97Obsidian+Publish%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%28%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%29%E3%82%92%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84)