## はじめに 西洋占星術のテキスト占いは、鑑定文の作成には多くの時間とエネルギーを要します。かつての私も、1回の鑑定で5〜6時間を費やすことも珍しくなかったです。 しかし、「生成AIと高品質な音声入力ツールを組み合わせることで、クオリティを落とすことなく、1件あたり2時間未満へと大幅に効率化できるのでは?」とふと思い、この記事を書きました。 この記事では、Claude CodeやPythonなどのスクリプト環境、そしてTypelessをはじめとする音声入力アプリを活用し、ヒアリングからホロスコープデータのテキスト化、PREP法を用いた文章構成、そして音声による執筆まで、AIと協働してテキスト占いを最適化を考えています。 「AI占い」に興味がある方はもちろん、日々の鑑定業務を効率化し、よりお客様の悩みの核心にフォーカスする時間を増やしたい占い師の方の参考になれば幸いです。 ## 対象読者 - Claude Code を使える人 - 西洋占星術の占いを生成AIで最適化したい人 - AI占いに興味がある人 ## 必要なもの・前提知識など - Claude Code や Codex - Python などのスクリプト - 音声入力ができる環境(マイクやスマートフォンなど) - 高品質な音声入力アプリ(Aqua VoiceやTypelessなど) この中で優先順位をつけるなら、 1. Claude、Cursor、Codex 2. 高品質な音質アプリ スクリプトと音声入力ができる環境は、自分が今持っているものでいいかなという感じです。 音声入力は手持ちのスマートフォンやiPadでいいかなという感じです。 ## 実行環境・モデルなど - Mac mini M4 - Claude Code - Typeless - 手持ちのスマートフォンやiPad ## 本題 ### 1. ヒアリングする(効率化優先度:少) 今だったら、ヒアリングのところに一番力を入れるかなという感じです。というのも、お客様の悩みにフォーカスできる部分がここだからです。 ここをおろそかにして「はい、文章ができました」となってしまうと、それこそ量産型の占い鑑定文になってしまいます。だからこそ、ここで念入りに聞き取りをしたいというのが私の考えです。 ### 2. 占い鑑定文準備(効率化優先度:大) ここが一番効率化できるなと思っています。占い鑑定の準備としては、以下の3つの段階に分かれていると思います: 1. ホロスコープのデータを作る 2. ホロスコープをそれとなく読む 3. 文章の構成を考える 一番やってはいけないことは、文章の執筆をしながらホロスコープを読むことです。 これは「考えながら書く」「書きながら考える」といった状態になりやすく、非常に効率が悪かったり、文章の質が落ちてしまったりすることがよくあります。 そのため、まずは一度、 1. 自分はどういう文章を書きたいのか 2. どういう構成でいくのか ということを、先に「下ごしらえ」しておきたいと思います。 #### 2-1.ホロスコープのデータを作る - [Chart for AI](https://chart-for-ai.smooth-pudding.net/) - [Astro Tool — 占星術ツール](https://dreams.parallel.jp/astro/) 生成AIはホロスコープ画像で読み取らせるとハルシネーションを起こしやすくなります。そのため、ホロスコープデータをテキスト化させる作業を始めます。 ネイタルホロスコープの誕生日、出生地、出生時刻を入力し、ホロスコープデータのリストを作ります。必要に応じて、シナストリーやトランジットのデータも作成します。 余談ですが、ホロスコープの計算自体はPythonで作成することができます。 そのため、Claude CodeなどでPythonを実行し、生年月日やホロスコープの作成に必要な個人情報を生成AIに渡して、それをもとにプログラムを動かしてもらうということもできますし、多分そっちの方が早いです。 #### 2-2. 占う〜文章の構成を考える ホロスコープリストを作成したら、生成AIに占ってもらいます。この時、占い相談文はいらないかなと思っています。 大まかに恋愛運、出会い運、復縁といった項目を指定する程度でいいのではないでしょうか。さすがにそこまで細かく情報を入れすぎると、個人情報のコンプライアンス的にもまずいことになります。 一度情報を抽象化して、それとなく運勢を見てもらうくらいが丁度いいと考えています。重要なのは、抽象化した情報で占い鑑定文を作るのではなく、あくまで「こういう傾向がある」というリストを作成することにとどめることです。占い鑑定文は自分で作りましょう。 占いリストの鑑定を見ながら、生成AIと一緒に文章の見出し構成を考えていきます。 見出しなどを作ることによって、「このあたりにこの文章を置けばいい」という構造を考えられます。私は基本的にPREP法を使っており、次のような形にしていきます。 1. 結論 2. 根拠(1〜3つ程度並べる) 3. Q&Aなど 4. もう一度、結論 なので、一度このようにPREP法の型を使った上で、根拠の部分について「どの情報をピックアップしてホロスコープの情報を構成していくか」を考えていくことになります。 私は正直、ホロスコープが全体的にどうなっているかをダラダラと説明されるのは苦手です。それよりも、必要な部分だけを絞って教えてほしいと思うので、文字数で占い鑑定文を稼がず、結論だけズバッと言いたくなる文章を作ります。 そんな感じで文章の構成(見出し)だけ作っていき、見出しができたら鑑定文を肉付けしていきたいと思います。 ### 3. 鑑定文執筆(効率化優先度:中) いわゆる本文を音声入力で入力していきます。 なぜ音声入力を使うかというと、理由は2つあります。一つは音声入力の方が文章を打つスピードが速いこと。そしてもう一つは文章を考えながら入力するのではなく、一度すべてを出し切ってから整えていくというスタイルが自分に合っていることでしょうか。 文章をまとめて音声で喋ると、横道に逸れてしてしまうので、先に見出しを作ってから見出しの中の本文を喋っていくという形をとっています。小出しにブロックで作っていくイメージ。 今の文章もそんな感じでやっていて、例えばこの見出しの中で一つのブロックを作って、その中で喋っていくという感じになります。 ### 4. 文章の修正、提出 最後に文章をチェックして、チェックが完了したらお客様に提出をして完了します。これでだいたい1件あたり2時間もかからないくらいになると思います。 今のところ、占い鑑定文の作成については、音声入力だと1時間に4,000文字くらいの見積もりで考えています。2,000〜3,000文字程度であれば30分から45分くらいで書けるかな?と思っています。 トータルで2時間かかるかどうかというところだと思います。昔は5-6時間かかってたんだけどな、ずいぶん早くできたもんだ。 ## まとめ 生成AIのおかげで、占い鑑定がだいぶ楽になりました。 とくに、「占いの鑑定結果から文章の構成を、AIと一緒に考えられること」と、「音声入力の精度がここ数年で良くなったこと」が非常に大きいと感じています。私がテキスト占い鑑定をしていた頃はだいたい5年くらい前なので、たった5年でこんなにも精度が上がるなんて思ってもいませんでした。 今から占い鑑定をする人は、結構大変そう……。「もし自分が占い鑑定をするならば」をテーマに、いろいろ考えていこうかなと思っています。 いつ書くかは知らんけど。 ## リンク - [[占い師の観点で生成AIを語る]]